目の前の問題に真正面から向き合うことで人間は成長していきます。
ですが仕事の問題というのは、一つ解決してもまた次の問題が現れます。
相談窓口に並ぶお客さんのように、終わりなくあなたのところに行列を作っています。
それでも、行儀よく後ろの列に並んでいてくれれば助かりますが、問題事はルール無用。
こちらの都合もお構いなしで、割り込みや、複数の問題が同時に窓口に押し掛けるなんてことが当たり前に起こります。
無秩序に押し寄せる問題に全部向き合って対応していると、あなたの許容範囲を超えてしまいます。
人間は、ひとつの物事に打ち込める力には限界があります。
複数の問題を同時に解決しようと思っても、力が分散するだけです。
女性の脳は、物事を同時に処理できる「並行処理能力」が男性よりも優れているといわれています。
ですが、その並行処理能力は、難しい事を突き詰めて行うには不向きです。
全ての女性の脳が並行処理能力に優れているわけではありませんし、並行処理能力が高い男性もいます。
生物的な性差だけではくくれない、脳のタイプがあるのです。
難しい仕事に没頭する一点集中タイプなのか(男脳タイプ)
複数の雑務を同時にこなす並行処理タイプなのか(女脳タイプ)
もともとこの脳の男女差は、古来からの役割分担によって特徴づけられてきたと言われます。
体力のある男性はひとつの獲物を追いかけて狩りをし、
女性は男性がとってきた獲物の処理や子育てなどの家の事を同時進行でこなす。
日本でも数十年前まではこれに似たスタイルだったのでイメージしやすいですが、
現代ではその役割分担の垣根は曖昧になってきています。
女性が男性と同じ舞台で仕事をすることは当たり前ですし、男性が子育てや家事などを上手にこなすパターンも少なくありません。
仕事の場でも求められる役割は様々ですが、自分はどちらの作業が向いているか(苦にならないか)を知ることで、仕事への向き合い方が少し上手になるでしょう。