無理にやる気を出さない方がいい



「やる気を出せ!」と言う人がいますが、それは今現在やる気がある人の言葉ですよね。

その人も常時やる気があるわけではないはずです。

無理やり自分を奮い立たせる方法もありますが、これを多用するのはあまりおすすめはしません。


やる気が無い状態というのは、体と心のどちらか、またはその両方が空っぽになっている状態です。

いま自分の中に無いものを出せと言われても、無いものは無いのです。

絞り出しても簡単に出てくるものではありません。

カラ元気で頑張ってみても長続きはしませんし、その後の揺り戻しが来ます。

持っているもの以上のものを吐き出すと反動が襲ってくるのです。

やる気が無いのは、そういう時期なんだと思って無理に抗わず、あきらめてみるのも一手ではないでしょうか。

「やる気がある自分」を当たり前にしてしまうと、現在のやる気がない自分とのギャップがストレスになり、ますます気持ちは後ろ向きになります。

今は「やる気のない自分」、そのうち「やる気のある自分」がひょっこり顔を出す時が必ず来ます。

「遊んだあとは片付けなさい!」「今やろうと思ってたのにぃ…やる気なくなっちゃったよ…」
小さいころに、親とこんなやり取りをした経験は誰にでもあるはず。

似たような話だと、『北風と太陽』や、天照大神が隠れた『天岩戸』の話がありますね。

無意識に芽を出そうとしているやる気を、急かして摘んでしまわないようにゆっくり見守りましょう。

そのうち、芽は徐々に茂ってゆき、力を蓄え、以前の自分に戻ってゆくはずです。